トイレのポコポコ音と水位低下の原因は?修理、業者選び、悪徳業者のよくある手口まで完全ガイド!

トイレの水を流したとき、あるいは何もしていないのに便器の奥から「ポコポコ」「ゴボゴボ」という不気味な音が聞こえる。ふと見ると、便器に溜まっている水の量がいつもより少ない。

このような現象に気づくと、「何が起きているんだろう?」「このまま放置しても大丈夫だろうか?」と、不安な気持ちになりますね。

このポコポコという音や水位の低下は、実はトイレが発している重要な「SOSサイン」です。

この記事では、トイレの異音と水位低下問題を根本から解決するための完全ガイドを提供します。まずは簡単なチェックでご自宅のトイレの状況を診断し、考えられる原因を専門家の視点から詳しく解説します。

さらに、ご自身で安全に対処できる方法とその明確な限界、そして「これはプロに任せるべき」という状況の見極め方を具体的にお伝えします。

トイレで問題があれば当社「水道メンテナンスセンター」までお気軽にご相談ください。お見積もり後に、費用に応じた選択が可能です。電話による初期診断も効果的な場合がありますので、お気軽にご相談ください。

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5分で完了!トイレのポコポコ音と水位低下セルフ診断チェック

5分で完了!トイレのポコポコ音と水位低下セルフ診断チェック

専門家を呼ぶ前に、ご自身で状況を把握することは、迅速で的確な解決への近道です。これからいくつかの簡単な質問をします。

ご自宅のトイレの状況と照らし合わせながら、当てはまるものをチェックしてみてください。この診断は、あなたのトイレが抱える問題の核心に迫るための重要な手がかりとなります。

音はいつ、どのように聞こえますか?

  • トイレを流した時にだけ「ポコポコ」と音がする。
  • お風呂やキッチンの水を流した時にもトイレから音がする。
  • 特に水を使っていないのに不定期に音が聞こえる。

便器の水はどのように変化しますか?

  • 水を流すと、一度水位が通常より高く上がってから、ゆっくりと「ゴボゴボ」という音と共に引いていく。
  • 特に流れに異常はないが、気づくといつもより水位が低くなっている。

最近、何か変わったことはありましたか?

  • 子どものおもちゃ、掃除用のスポンジ、スマートフォンなど固形物を誤って落とした可能性がある。
  • 台風やゲリラ豪雨など、短時間で大量の雨が降った。
  • 旅行や出張などで、長期間家を留守にしていた。
  • 節水のために、タンクにペットボトルなどを入れている。

お住まいの形態はどれですか?

  • マンションやアパートなどの集合住宅(特に2階以上)に住んでいる。
  • 戸建てで、下水道ではなく浄化槽を利用している。
  • 戸建てで、公共下水道に接続している。

これらの質問への答えは原因究明の大きなヒントとなります。

多くの場合、異音や水位低下は、水の通り道が何らかの理由で狭くなっている「つまり」が原因です。一方、診断チェックで「他の排水口からも音がする」などの項目に当てはまった場合、原因はトイレの外にある可能性が高いです。

トイレのポコポコ音と水位低下を引き起こす原因

トイレのポコポコ音と水位低下を引き起こす原因

セルフ診断で状況を把握したら、次はその背景にある具体的な原因を探っていきましょう。ご自身の診断結果と照らし合わせながら、最も可能性の高い原因を特定してください。

大量のトイレットペーパーや便を流した

一度に大量のトイレットペーパーや便を流した場合、便器内部のS字トラップと呼ばれる部分で詰まりかけることがあります。この詰まりが水の流れを妨げ、排水管内の空気が便器側に押し出されることで「ポコポコ」という音が発生します。

また、水が流れる力でS字トラップに溜まっている「封水(ふうすい)」と呼ばれる水まで一緒に引き込まれてしまい、結果的に水位が下がることがあります。

固形物を流した

おもちゃ、掃除用具、スマートフォン、生理用品、そして「水に流せる」と表示されていても実際には溶けにくいお掃除シートやペットの砂などが、最も厄介なつまりの原因です。これらは排水路を完全に塞ぎ、DIYでの対処は状況を悪化させる危険性が非常に高いです。

無理に押し込もうとすると、便器の奥や排水管のさらに深い部分で固着し、便器自体の取り外しなど大掛かりな修理が必要になる可能性があります。

尿石などの蓄積

長年の使用により、尿に含まれるカルシウム成分が固まった「尿石」や汚れが排水管の内側に少しずつ蓄積し、水の通り道を狭めてしまうこともあります。これが徐々につまりを悪化させ、異音や水位低下を引き起こす原因となります。

共有排水管のつまり

戸建て住宅などで、トイレだけでなくキッチンやお風呂の水を流したときにも異音がする場合、各水回りから合流する共有の排水管が詰まっていることが考えられます。

誘導サイホン作用(主に集合住宅)

マンションやアパートで、上の階の住人が一度に大量の水を流すと縦に通っている共用の排水管内の気圧が急激に低下し、真空状態(負圧)になることがあります。この力によって、ご自身の階のトイレの封水が吸い出されてしまい、水位が下がったり「ゴボゴボ」という音が発生したりします。

これは「誘導サイホン作用」と呼ばれる現象です。多くは一時的なもので、一度水を流せば正常に戻ります。

外部要因(大雨・公共下水道の問題)

台風やゲリラ豪雨の際に地域全体の公共下水道の処理能力を超えると、下水管内の空気や水が逆流し各家庭の排水口から押し出されることがあります。これが「ポコポコ」音の原因となる場合があります。

この場合は天候が回復すれば自然に収まることがほとんどです。

トイレタンクの不具合(機械的な故障)

つまりではなく、以下のようなトイレタンク内の部品が正常に機能していないために水位が低下するケースもあります。

  • タンク内の水量を調整する「ボールタップ」
  • 浮き球である「フロート」
  • 水を便器に流すための栓である「フロートバルブ(ゴムフロート)」

その結果、水を流す勢いが弱くなり、便やトイレットペーパーが流れきらずに詰まりの原因になったり、最終的に便器内に溜まる水位が低くなったりします。

便器本体の物理的な損傷

非常に稀ですが、便器自体に問題がある可能性も考えられます。目には見えにくいほどの細かなひび割れ(ヘアラインクラック)が便器に入っていると、そこから少しずつ水が漏れ出し、時間をかけて水位が低下することがあります。

地震の揺れや、物をぶつけた衝撃などが原因で発生することがあります。

その他の稀な原因

来客用のトイレなど、長期間使用していない場合や夏場の気温が高い時期には、便器内の封水が自然に蒸発して水位が下がることがあります。

また、流しきれなかったトイレットペーパーの切れ端が便器の排水口のフチに垂れ下がっていると、その紙が芯となって便器内の水を少しずつ吸い上げて排水管へ流してしまい、水位が下がることがあります。

トイレのポコポコ音と水位低下で自分で試せること

トイレのポコポコ音と水位低下で自分で試せること、すぐに中止すべきこと

「時間も費用も節約したいから、自分で直せないだろうか?」そう考えるのは当然です。実際、特定の状況下ではご自身での対処が可能です。

試しても安全なケース

原因が「トイレットペーパーや便などの水に溶けるものの単純なつまり」であると、ほぼ確信が持てる場合にのみ以下の方法を試してください。

方法1:ぬるま湯を流す

  1. 50℃~60℃のぬるま湯をバケツに用意します。
  2. 水が溢れないように、便器の排水口めがけて、少し高い位置から静かに注ぎ込みます。
    水の重みと勢いでつまりを押し流すイメージです。
  3. 1時間ほど放置し、つまりがふやけるのを待ちます。
  4. バケツで水を少し流してみて、水位が下がるか確認してください。

絶対に熱湯は使用しないでください。陶器製の便器は急激な温度変化に弱く、ひび割れの原因になります。

方法2:ラバーカップ(スッポン)を使う

  1. ご自宅のトイレに合ったラバーカップを用意します。
  2. 水が飛び散る可能性があるため、床や壁をビニールシートや新聞紙で養生しておくと安心です。
  3. ラバーカップのゴム部分が完全に水に浸るように、水位を調整します。
    水が少ない場合は、バケツで水を足してください。
  4. ラバーカップを排水口に隙間ができないようにしっかりと密着させます。
  5. ゆっくりとカップを押し込み、中の空気を抜きます。
  6. 勢いよく手前に引き抜きます。
    「押す」力ではなく「引く」力でつまりを吸い上げるのがコツです。
  7. この動作を「ゴボゴボ」という音がするまで数回繰り返します。

    すぐにDIY作業を中止し、専門家を呼ぶべきケース

    以下の状況に当てはまる場合は、ご自身での作業を直ちに中止してください。無理な作業は、修理費用を増大させるリスクしかありません。

    • 固形物を落とした可能性がある
    • DIYを数回試しても改善しない
    • 原因が排水システム全体にある

    おもちゃ、スマートフォン、掃除用具などを落としたと分かっている、またはその可能性がある場合は絶対にラバーカップなどを使用しないでください。異物をさらに奥へと押し込んでしまい、便器を取り外さなければ回収できなくなります。

    また、ぬるま湯やラバーカップを数回試してもつまりが解消される気配がない場合は、あなたの想像以上に深刻なつまりが発生しています。それ以上の作業は危険です。

    さらに、セルフ診断で「他の排水口からも音がする」「大雨の時だけ音がする」「集合住宅で頻繁に起こる」といったトイレの外に原因がある可能性が高いと判断された場合、便器に対するDIY作業では解決しません。

    これらの「レッドライト」のサインが出た時が、専門家の知識と技術を頼るべきタイミングです。

    信頼できるトイレ修理業者を見抜く完全ガイド

    信頼できるトイレ修理業者を見抜く完全ガイド

    「プロに頼むべき」と判断した場合、次の課題は「どの業者に依頼するか」です。ここでは、あなたが安心して依頼できる、信頼性の高い専門家を見つけるための知識と具体的なチェックポイントを解説します。

    信頼のゴールドスタンダード「水道局指定工事店」とは?

    業者選びで最も重要かつ確実な基準が、その業者が「水道局指定工事店(指定給水装置工事事業者)」であるかどうかです。

    水道局指定工事店は、各市町村の水道局が「適正な工事ができる」と認定した事業者のことです。指定を受けるためには「給水装置工事主任技術者」という国家資格を持つ技術者の在籍が必須であり、この資格は3年以上の実務経験がないと受験すらできません。

    さらに、専用の機材を保有していることなど、厳しい基準をクリアする必要があります。

    万が一、指定工事店との間で「高額請求された」「手抜き工事をされた」といったトラブルが発生した場合、自治体の水道局に相談し、介入を求めることができます。これは、非指定業者にはない、非常に強力な消費者保護の仕組みです。

    そもそも、給水管の新設や改造など、水道の根幹に関わる工事は法律で指定工事店しか行ってはいけないと定められています。

    お住まいの市区町村のホームページで「水道局指定工事店一覧」を確認できます。

    修理費用の相場と内訳

    「一体いくらかかるのか?」という料金への不安は、誰もが抱くものです。料金体系は一見複雑に見えますが、基本的な構造を理解し、相場を知ることで不当な請求から身を守ることができます。

    修理費用は主に「基本料金」「作業料金」「出張料金」「深夜・早朝料金」などで構成されます。以下に、トイレつまり修理における一般的な料金相場をまとめました。

    料金項目 料金相場(税込) 作業内容・備考
    基本料金 0円~5,500円 業者を呼ぶための基本費用
    近年は無料の業者も多い
    作業料金 軽度のつまり(薬剤・ローポンプ等):5,000円~20,000円 ラバーカップで解消できない程度のつまり
    専用ポンプを使用
    重度のつまり(高圧洗浄機):20,000円~50,000円超 排水管の奥深くで詰まっている場合
    戸建てか集合住宅かで変動
    便器の脱着:10,000円~40,000円 固形物を取り出すために便器の取り外し・再設置が必要な場合
    排水管のカメラ調査:20,000円~ ファイバースコープで排水管内部を調査する場合
    出張・深夜/早朝料金 0円~8,000円 遠方への出張や夜間・早朝の作業で発生
    事前に確認が必要

    この表が示すように、料金はつまりの重症度や必要な作業によって大きく変動します。重要なのは、作業前に必ず内訳が明記された書面の見積もりを提示してもらい、内容に納得してから契約することです。

    悪徳業者を見抜くための7つのチェックリスト

    高額請求などのトラブルを避けるため、以下の「危険なサイン」に注意してください。一つでも当てはまる場合は、その業者への依頼は避けるべきです。

    1. 極端に安い広告料金:「トイレつまり390円~」など、あり得ないほどの低価格を広告で謳い、実際には高額な追加料金を請求する手口
    2. 書面の見積もりを拒否する:詳細な見積もりを出さずに「すぐに作業しないと大変なことになる」と契約を急かし作業後に高額請求
    3. 不安を煽り、不要な工事を勧める:「このままだと管が破裂する」などと過度に不安を煽り、本来必要のない高額な工事(例:排水管全体の交換)を強要
    4. 料金や作業内容の説明が曖昧:専門用語を多用して質問をはぐらかし、料金の内訳などを明確に説明しない
    5. 契約を異常に急がせる:「今日契約してくれれば特別に安くします」などと言って、冷静な判断をさせずにその場での契約を迫る
    6. 身元が不明瞭:会社のロゴが入った制服や車両がなく、社名や担当者名が記載された名刺を渡さない。問い合わせても法人名をはっきり名乗らない。
    7. 口コミサイトで悪い評判が目立つ:具体的なトラブル事例(「見積もりと請求額が全く違った」など)が多数投稿されている。ただし、自作自演の良い口コミもあるため注意が必要。

    もし、このような業者に対応を依頼してしまい、高額な請求をされても、その場で支払いを毅然と拒否しましょう。「消費者生活センターに相談します」と伝えることが重要です。

    状況によってはクーリング・オフ制度が適用できる場合もあります。

    世田谷区水道修理税込2,200円~

    まとめ

    トイレからの「ポコポコ」という異音や水位の低下は、決して無視してはならない重要なサインです。この記事を通じて、その原因の特定方法から、ご自身で安全に行える対処法、そして何よりも信頼できる専門家を見極めるための具体的な知識までご理解いただけたことと思います。

    迷ったり、ご自身での解決が難しいと感じたりした場合は、迷わずプロに依頼するのが最も賢明で、結果的にコストを抑えることにも繋がります。

    その際は、信頼の証である「水道局指定工事店」を選び、必ず作業前に書面での見積もりを取りましょう。

    トイレのトラブルはストレスが溜まるものですが、もし専門家の力が必要だと判断されたなら、私たち水道メンテナンスセンターにご相談ください。国家資格を持つ経験豊富な技術者が透明性の高いお見積もりを提示し、あなたの家の平穏を取り戻すお手伝いをいたします。

    よくある質問

    トイレのポコポコ音を放置するとどうなりますか?
    軽度のつまりのサインである場合、放置すると汚れがさらに蓄積し、完全に詰まってトイレが使えなくなる可能性があります。また、排水管の奥深くで問題が進行し、修理が大掛かりで高額になることもあります。異音が聞こえたら、早めに原因を特定し対処することが重要です。
    業者に依頼した場合、修理にはどのくらいの時間がかかりますか?
    状況によりますが、ラバーカップやローポンプで解決する軽度なつまりであれば、30分~1時間程度で完了することが多いです。高圧洗浄や便器の脱着が必要な場合は、数時間かかることもあります。依頼時に、おおよその作業時間の目安も確認しておくと良いでしょう。