地主 恵亮地主 恵亮

もう「クリぼっち」は嫌だ!クリスマスのない国に行く

クリスマスである。恋人とイチャイチャしながら、クリスマスイヴを過ごし、本日を迎えた人も多いのではないだろうか。日本ではクリマスは恋人とイチャイチャするためのみに、存在しているのだ。

そんな奴らのせいで、クリスマスを一人で過ごすのはキツい。どこもかしこもカップルだらけで、独り者の居場所がないのだ。カップルで過ごさないと負け組という流れすらある。そこでクリスマスのない国でクリスマスを過ごそうと思う。


クリぼっち

クリスマスは本来、イエス・キリストの誕生を祝う祭である。しかし、日本では、なんだ! カップルでイチャイチャする日になり、街もハロウィンが終わった途端にクリスマス仕様になり、イルミネーションなどが輝き出す。
メリークリスマス。この記事を書いている地主です

私は言いたい。何が「メリークリスマスだ!」と。カップルでイチャイチャしたい口実ではないか。クリスマスでなくてもカップルはイチャイチャしているのだから、クリスマスくらいむしろ、イチャイチャするな。でも奴らはイチャイチャしているのだ。
街はクリスマス一色ですよ!

日本全体がカップルのイチャイチャに加担している。お店も、商店街も、さらには住宅街までもがクリスマス一色だ。スーパーにもクリスマスのポップが並び、コンビニでは店員がサンタ帽をかぶり、カフェではクリスマス仕様のカップで強制的にコーヒーを提供する。独り者のことを世間は考えないのか。怒りである。
カフェのカップがクリスマス仕様!
独り者にはクリスマスは厳しいのです!

独り者はどうすればいいのだ。世間はクリスマスを一人で過ごす人を「クリぼっち」と言って負け組に分類する。外を歩けばクリスマス、家にいてもテレビ番組を見るとクリスマスの装い。もう安住の地はないのだ。どうしたって「クリぼっち」なのだ。
華やかなクリスマスに一人、、、
結果、負け組のクリスマス

もう嫌なのだ。クリぼっちは。世間から負け組を思われるのは。クリスマスだらけの日本ではどうしたって、悲しみを感じずにはいられない。そこで考えた。私はクリスマスのない場所で、日常を過ごそうと。クリスマスがないので「クリぼっち」ではないのだ。
ということで、成田空港に来ました!

クリスマスのない国

恨みつらみで日本のクリスマスの現状について長々と記してしまった。ぜひ、皆様には反省していただきたい。私が悪いのではないのだ。クリスマスを祝う世間が悪いのだ。そこで日本脱出である。
クリスマスのない国に行きます!

2016年12月21日、成田空港に私はいた。日本を脱出してクリスマスのない国に行くためだ。驚くことに現在、だいたいの国でクリスマスをしている。宗教的にクリスマス関係ないだろ、って国もクリスマスをしているのだ。日本もそうだけど。反省して欲しい。
そこでオマーンなのです!

必死にクリスマスがない国を調べたところ、イスラム圏は比較的、クリスマスをやっていない国が多かった。そこで「オマーン」なのだ。クリスマスがなく、治安もいいらしい。もう行くしかない。日本から片道37時間弱もかかるけれど、行くしかないのだ。
まずはタイに到着しました!

日本からオマーンへの直行便はない。タイで乗り換えが必要になる。ちなみにオマーンは絶対君主制国家で、サッカーでよく日本代表と戦っているイメージがある。それくらいしかオマーンの知識はないけれど、クリスマスから逃げるために私は行くのだ。
タイで21時間、飛行機を待って、
オマーンの首都「マスカット」行きの飛行機に
乗りました!

オマーンの首都「マスカット」に向かう飛行機に乗った。バンコクから8時間ほどかかる。ちなみにタイではクリスマスが少しだけ行われていた。カフェに入ったらクリスマスツリーがあったりしたのだ。我々のエデンはもうオマーンにしかないのだ、きっと。
オマーンに到着しました!

クリスマスのオマーン

オマーンに着いたのは22日の夜だった。この日はホテルに泊まり、23、24日という、日本ではクリスマス「イヴイヴ」と「イヴ」と呼ばれる(しかも今年は三連休だ)、クリスマスが最高に盛り上がる日々をクリスマスのないオマーンで過ごそうと思う。
そして、現地時間で12月24日なりました!
クリスマスイヴです!

オマーンは予想どおり、クリスマスの片鱗がなかった。ツリーもなければ、サンタもいない。どこかのお店に入ってもサンタ帽をかぶった忌まわしき店員さんもいない。熱いことや、宗教的な理由からだろうか、イチャイチャしている人もいないのだ。エデンである。
普通の日ですな!

オマーンはイスラム教の国。日本でも有名な「シンドバッド」の舞台となった国だ。面積は日本の約4分の3。人口は415万人で約70%がオマーン人。つまりイスラム教だ。つまりクリスマはない、と言って問題ないのである。
シンドバッドの舞台となった港(たぶん)

クリスマスという日常

まずは日本のクリスマスのテーマパークを思い浮かべて欲しい。千葉にある某テーマパークはクリスマス仕様になり、ただでさえ多いお客さんが、さらに多くなり、カップルでごった返している。カップルとネズミのちゃんこ鍋みたいになっているのだ。ただオマーンは違う。
誰もいないの!
ネズミの絵は描いてあるけど、
誰もいないの!

オマーンのテーマパークには誰もいなかった。カップルなんていないのだ。というか、人すらまばらだ。平日なのだ。クリスマスなんて関係ないのだ。こんなにも心が穏やかなクリスマスのテーマパークがあっただろうか。日本にはない。オマーンに来て正解だった。
キャラクターからして、カップルに無縁!

次はカフェである。先にも書いたように、カフェはクリスマス仕様のカップを使っているなど、コーヒーを飲みに来ただけなのに、穏やかにコーヒーを飲みたいだけなのに、クリスマスを強要してくる。ただオマーンは違うのだ。
日本でもお馴染みのカフェに来ました!
カップが普通のやつです!

普通だ。クリスマスだけど、この国では普通の日なのだ。我々のエデンは間違いなくオマーンにある。店内にもツリーや、クリスマス仕様のケーキなどはない。いつものカフェだ。イメージ的には6月後半のような普通の日。イチャイチャしたくなる要因がないのだ。
最高のコーヒーです!

エデンの発見

クリスマスになると日本ではチキン業界が盛り上がる。ケンタッキーが本来の力を超える影響力を出してくるのだ。クリスマスパックとか、パーティバーレルとかを出す。近寄りがたいのだ。普通に食べたいのに急にケンタッキーが我々に結界を張り出して、近寄れなくなるのだ。
でも、オマーンの、
ケンタッキーにはそんなものはない!

いつものケンタッキーだ。クリスマスのメニューなんてない。店内もクリスマス要素はゼロだ。むしろクリスマス要素を欲したくなるほどだ。こんなにも素晴らしきクリスマスを迎えたのは、恋人と過ごす日だと気づいてしまった中学生時代以降なかった。
普通のレストランにもクリスマス要素はない!

ケンタッキーだけではない。どのお店にもないのだ。クリスマスっぽい内装もなければ、食事もない。むしろいま自分が何を食べているのかわからない。これはなんだ? と思いながら食べている。現地の言葉が全然わからないからだ。ただ美味しいからいいのだ。
サーティワンアイスクリームも普通

サーティワンアイスクリームも日本ではクリスマスに、「クリスマスアイスクリームケーキ」を売り出す。寒いこの時期にアイスクリームケーキって! と思うけれど、カップルはその冷たさを二人の熱で補うのだ。でも、オマーンのサーティワンアイスクリームにはそんなケーキはないのだ。
つまり天国ですよ!

オマーンの夜

日本では近年、街中以外にもクリスマスを強要する傾向がある。住宅街に突如として出現するクリスマスである。サンタが二階に登ろうとするオブジェがあったりする。それ、サンタではなく私がやったら捕まるだろ、なんでサンタだけを許すのだ。夜になるとイルミネーションが輝く家もある。
オマーンにはそんなものはありません!

オマーンでは盗みや人の家に入るのは、戒律的になのか、重罪になる。日本でも重罪だけど、それ以上なのだ。手首を切られるらしい。だから、サンタもダメなのかもしれない。人の家に入るから。我々のエデンである。
あらゆる意味で平和な街なのです!

日本の商店街はクリスマスになると、クリスマス仕様になる。いつも通りの買い物をしようと歩いているのに、クリスマス関係の曲が商店街全体に流れ、強制的に聞くことになる。さらにサンタの置物があったり、クリスマスセールとかで福引をやっていたりする。
オマーンにはありません!

そんなものもオマーンにはない。いつも通りの商店街なのだ。オマーンでは「スーク」と言われるものが商店街に当たる。そこには衣服、インテリア、食べ物、日用品など、なんでも売っているけれど、クリスマス関係はないのだ。
でっかいイオンみたいな感じ!

そんなものもオマーンにはない。いつも通りの商店街なのだ。オマーンでは「スーク」と言われるものが商店街に当たる。そこには衣服、インテリア、食べ物、日用品など、なんでも売っているけれど、クリスマス関係はないのだ。
むかし住んでいた北九州にこんな景色があった気がする

やがて夜が来る。日本ではイルミネーションが輝き出す。忌まわしきイルミネーション。白や青、赤のLEDが輝くのだ。輝かなくていいのに輝き、カップルたちは身を寄せ合う。じゃ、我々は誰と身を寄せあえばいいのだ。我々のことを考えて欲しいのだ。
イルミネーションなんてありません!

オマーン人にクリスマスについて聞くと、我々はしない、と言っていた。ただ外国からの移住者や教会では多少やるね、と続けた。多少なのだ。日本では多少やらない、というレベルなので逆と考えれば、オマーンが如何にクリスマスをやらないかわかると思う。
住宅街にもイルミネーションはありません!

もうこれでわかったと思う。我々のエデンはオマーンにあったのだ。我々とは「クリぼっち」の人のこと。この国では「クリぼっち」は存在しない。だって、クリスマスはないのだから。オマーンのことを大好きになった。
オマーン、
最高です!

オマーン、、、

あまりにオマーンが素晴らしく、クリぼっちを歓迎してくれていたので、こちらの方々が着ている「カンドゥーラ」という衣装を買った。私も今後はこの服を着て、穏やかに生きていきたいとすら思う。
晩御飯を買いにスーパーに行きました!

カンドゥーラを着て、晩御飯を買いにホテルの近所のスーパーに向かった。店内はそれこそカンドゥーラを着た人々でごった返している。こんなに意気揚々とクリスマスのスーパーに行ったことはない。だって、クリスマスがないので、クリスマスケーキとかを目にしなくていいのだ。
あ、、、
え、、、
クリスマスだね、、、

スーパーに行ったら驚いた。めちゃくちゃクリスマスをしていた。街中はあんなにクリスマスをやっていなかったのに、スーパーはめちゃくちゃクリスマス。クリスマスケーキも売っている。そして、カンドゥーラを着た人々がクリスマスケーキを買っていた。
私も買いました

あんなにクリスマスを嫌い、クリスマスのないオマーンを「我々のエデン」と言い続けてきたけれど、なんだか、流れと、雰囲気で、私もクリスマスケーキを買ってしまった。最後の最後で、なんだか腑に落ちない、結果に行き着いてしまった。
美味しかったけど!

でもないんです!

最後にオマーンでクリスマスに行き着いてしまった。ただ基本的にはクリスマスなんてないし、あっても日本とは異なる。カップルでイチャイチャ的なクリスマスではなく、ケーキを食べる理由の一つ、的な雰囲気なのだ。

だからクリぼっちでも疎外感がない。それがオマーンなのだ。やっぱりエデンはオマーンなのではないだろうか。ちなみに自腹で20万円かかったけど。それくらいお金と時間をかけないとクリスマスから逃げられないのだ。
クリスマスの本日、ほぼクリスマスのないオマーンでこの原稿を書いています!

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